5月29日の神奈川新聞より
1945年5月29日 横浜大空襲
被災者数31万人 犠牲者8千~1万人
今回、横浜の中学生たちよって、64年前の思いを後世に伝えるための朗読劇が
発表されることになったそうです。
この時、中学生だった夫は、学徒動員で飛行場の整備に出ていたのですが、
半日歩いて帰りついた町内は一面の焼け野原。
両親は、兄弟はと探し廻っている時、母の下駄が片方だけ防空壕近くで見つかり愕然としたそうです。
幸い家族はどうにか無事だったのですが、別の親戚は犠牲になっていました。
1945年3月10日 東京大空襲
東京は1944年以来、106回の空襲を受けているそうです。
ここでも親戚が焼け出されたのですが、連絡手段は全て途絶えて、
ようやく数日後に電報が届きました。
<マルヤケ ミナブジ アンシンコウ>
この電文は今でもはっきり覚えています。
小学校時代(国民学校)の大部分を戦時中に送った私は、
疎開生活でしたから空襲は経験しませんでしたが大人たちの話の中から、
戦争の恐ろしさは充分感じていました。
今は、身に沁みて平和のありがたさは承知しているのですが
普段はそれが当たり前になって考えることもなくなっています。
たった64年前のことなのですね。