歴史と観光の街、鎌倉には映画館がありません。
数年前、映画を愛する有志が「かまくら銀幕上映会」を立ち上げたそうです。
女性をターゲットにしているという月1回開催される上映会。
今月は「あの夏の子供たち」
会場は鎌倉芸術館小ホール。
主人公のモデルとなったのは、実在した映画のプロデューサー、アンベル・バルザン。
3人の娘たちの父が多額の借金と未完成の映画を残して突然命を絶った。
父なき後、妻と娘たちは悲惨な境遇に耐え、健気に再出発をしていく、、、。
若干29歳の女性監督が描く、謂わば感動のヒューマン・ドラマ。
風景の美しさ、フランス人のきれいさは言うに及ばず、
何よりも流れるようなフランス語の響きは、嫌が上にも物語の中に惹き込ませる。
子供たちが自然で愛くるしい。
父親の秘密を知った長女の心の揺れと憤りに、母の言葉が素晴らしい。
「死は人生の数ある出来ごとのひとつ、パパの愛の深さを忘れないで」
お涙頂戴ではなく、しっかりとした映画に好感を持てた。
フランス映画は本当にいいですねえ。
小さな菜園の3色のカリフラワー。
黄色はスーパーなどで見かけますが、紫は初めて見ました。
茹でても、この色は変わらないのでしょうか。