泊りがけで出かけて来た友人を海の散歩に誘いました。
海面に現れた絵具を流したかのような波の模様を
二人して砂に座り、ただ黙って見つめていました。
パソコンに取り入れると、あの自然の色が出ないのですよ。
珍しく波に戯れる鷺をみて、
友人は初めて小さな声で笑ったのです。
静かな道を選びながら歩きますと
野球場の横にある[国木田独歩]記念碑の前に出ます。
明治41年、南湖結核療養所で36歳の若さで逝去
その名声を反映して、多くの文学関係者はもとより
当時の総理大臣西園寺公望は代理人を送ったとか。
友人を駅へ送る途中、水たまりの陽が眩しく
真っ白なチューリップが赤に
変色するチューリップがあるそうですね。
辛いね 寂しいね、
彼女の落ち着く日が早く訪れますように
無事に帰ってくれますように