27日 久しぶりに海辺へ出て見た
北風の海で男の子は何を想うのか。
12月28日 珍しいこと
何を思ったのか「暮れの墓参りに行こう」と倅から誘いの電話がきた。
渡りに船とばかりに迎えの車に便乗した。
生来が用の口もきかないほど言葉少ない男なのに
何があったのだろう、今日はやたらに話しかけてくる。
横顔を見ると汚い無精ひげに頭にはちらほら白いものが見えている。
嫌々ながらの管理職に押し出されて十数年、神経の休まる暇もないと聞いている。
”退職までもう少しね、体を第一に頑張るのよ” と心の内に祈る。
折角この母が優しい気分になって、お墓の住人に話かけているのに
なんとまあ、息子ときたら花とタバコを供えるとさっさと車に戻っている。
情緒も何もないじゃないの、
まあ、行こうと誘ってくれただけで良しとしようか、、、、、
美味しいサンマー麺でお昼を一緒にした。
明日の古紙回収日、
古い新聞記事が目に付いた
ペットには特に興味もないけれど
読んでいると、50年前の息子を思い出した。
妹が生まれてしばらくしたころ、通園時間になると
お腹が痛いとしくしく始める。
お腹をさすっていると痛みは止る。
触診の後、お医者様は
「お母さん、少しお兄ちゃんに顔を向けてあげてください」
倅の娘は来年は歳女、孫がいてもおかしくない歳になった。
過ぎた年月を思い
今年哀しみ送った人を偲ぶ暮れの一日。