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鎌倉文学館へ

何気なく見ていた雑誌に鎌倉文学館の記事が載っていましたので、久し振りの好天気もあって、思い立って出かけました。
しばらく家に閉じこもっていましたので、江ノ電から見る景色も新鮮に感じました。
由比ガ浜駅に降り立ってから、紅葉には時期尚早の静かな住宅街を歩いていると、ほんのり汗ばんでくるような陽気です。
鎌倉文学館の立て札が見えてきました。入り口で料金を払い、トンネルを潜り、ところどころ色が付いた木立が美しい坂道を500メートル以上も歩いたでしょうか。建物が見え隠れしています。
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瀟洒な洋館はかって加賀百万石、前田侯爵の別邸で、歴史を感じさせる雰囲気です。
相変わらず中はカメラ禁止で残念ですが、常設展では北村透谷、久米正雄、大仏次郎など明治以来の文士の名前がずらりと見え、漫画家の横山隆一、清水昆、また映画監督の小津安二郎や俳優佐分利信などの名前もあって、愛用品、直筆の原稿などがずらりと並んでいます。
中でも島崎藤村の原稿は几帳面な字でマスからはみ出すことなく書かれています。
先日大磯の島崎邸を見学した後なので、思わず見入ってしましました。
体格に似合わない繊細な字、まさかと思うような文字などそれぞれ性格を表すのでしょうか。
狭い鎌倉の地にこれだけの文化人が所縁を持っていたことに驚きました。
中学生時代、作家名と作品名を暗記させられたことで、殆どの作家名を思い出しました。
(勿論作品はホトンド読んでいません。)
二時間ほどかけてゆっくり見学したのですが、まだまだ見残しがあって残念ですが、庭へ出てみると秋のバラ展が終わった後でした。
一週間前でしたらさぞ見事だったことと思います。
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絵葉書に春のバラ展がありましたので。
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近くの由比ガ浜海岸。
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更に吉屋信子記念館、鏑木清方美術館を廻りましたが、次回にします。
by slowlifek | 2008-11-15 10:51 | 展覧会
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