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12月12日のこと

小さなサロンで、ゴスペルクリスマスコンサートがありました。
声量豊かな女性3人の歌声は、いっとき現実を忘れさせてくれました。
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大型スーパーに立ち寄りました。
店員さんの大きな声に驚いて見ると、そこには現実に戻された風景がありました。
大きな紙袋を持つ人の行列ができています。
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興ざめしたままバス乗り場へ。
そこに見たものです。 いつも見慣れた駅前ですが、今日は暖かさもあり、
荷物の持ち主の姿はありません。
ここは駅構内のはずですが?
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バスを待つ間、ベンチに腰を下ろしている老婦人がいました。
90才近いとお見受けしたのですが、身だしなみよく、白髪にお洒落なベレー帽をかぶり小さな手押し車があります。
やせ細った小さな体はどう見ても病人なのです。
腰は直角に曲がり、足元へ落としたハンカチも思うように拾えません。
やがてバスが来ました。
立ち上がることもようやく、バスに乗ろうとするのですがステップに足が上がらないのです。
まして小さいながら手押し車がありますから、自由が利きません。
思わず声をかけて、荷物を中に入れ次におばあさんの手をとり ようやくバスに乗ることが出来ました。
偶然降りるところも一緒でしたから、また降りるお手伝いをしたのですが、
手押し車の中には大根ジャガイモなど重い野菜が、取っ手にもバナナ
リンゴなどが掛っています。

余計なこととは思いましたが、
「近くのスーパーでお買いにならないのですか、
配達もしてもらえますから、そのほうがお楽ですよ」
「寝ている主人が買ってきてくれというものでね」
どこのどなたか、どんな事情があるのかは解りません。
この方のご主人でしたら、もう100歳近いのではないでしょうか。
それにしてもバスの乗り降りもままならない、この老婦が一人で重い買い物をしなくてはならない、、、、
何とか相談にのって介助してあげる人はいないのか、、、、
老老介護の寂しく悲しい現実がありました。

帰ってから考えました。
私が おばあさんのお手伝いをしている時、他にも中年の男女がいたのですが、誰も手を貸す人はいませんでした。
若い人たちを差し置いて、高齢の私が先を越してしまったためにチャンスを失って、気まずい思いをさせてしまったのでは、、、、
せっかちな性格が考えもせずに手を出してしまったのですが、こんな時は声をかけて若い人に任せるべきだったのではと反省しています。
by slowlifek | 2009-12-12 23:57 | 音楽会
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