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雪、のち雨

また冷たい朝、外を見るとちらちら白いものが舞っています。
とうとう雪が降った!と喜んでいたのですが、やがて氷雨になってしまいました。
そういえば去年は雪を見うることなく終わってしまいました。
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買い物もなく、外へ出る気にならない日は、パソコンがありがたいですね。
パソコンを開いた時、チャイムの音に 新築家屋のセールスだったら嫌だなと、思いながらインターフォンを取ると「郵便局です、荷物をお届けに来ました」。
見るとお友だちの名前で、送られてきたものは なんと手作りのケーキとクッキーだったのです。
本当に嬉しく、昼食前なのに早速暖かい紅茶でいただきましたが、少しブルーな気分になっていた時でしたから、お心使いが嬉しく、思わずウルウルとしてきました。
本当にありがとう、 ゆっくり楽しんでいただきますね。
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先日買ってきた芹の根から、みずみずしい芽が出てきました。
芹は強いと聞きますが、懸命に生きている植物の力強さを見ると、摘み取ることは躊躇します。
観賞用としましょう。
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久し振りで、ことばの四季の冊子を開きました。
時期の記事がありましたので、指の練習を兼ねて書き写してみます。
     


    平成16年 神奈川新聞
        「ことばの四季」 より 雪、のち雨_e0143690_12531995.jpg
                               
 >薄氷 
もう氷を見ることもないという陽気が続いた後に、突然寒が戻り、うっすらと氷が張ることがあります。
「薄氷(うすらい)」と呼ばれる春先の氷です。 
名前の通リ、薄く弱々しくはかなく砕け散る運命にある氷です。繊細で神秘的な模様を見せる氷で、清少納言が「泡に結べる紐」と例えた自然美の一つです。
ちなみに薄く溶け残った氷のことも「薄氷(うすごおり)」 「残る氷」 「春の氷」 「残氷」という別名もあります。
春になって氷が溶ける様子を表現した言葉に「浮氷(うきごおり)」があります。

 >なごり雪
三月の末、春真っ盛りなのに、なぜか卒業式近くなると、東京辺りでも「なごり雪」が降ることがあります。
ちらつく雪からぼたん雪まで様々です。
昔は、打ち寄せた波が引いた後に残る海水を「余波」と書いて「なごり」 「なごろ」と読ませていました。
「名残(なごり)」は、この余波から転じた言葉です。 
「なごり」と似た言葉に「余情」 「未練」 「心残り」があります。
「なごり雪」は冬の余韻を完全に断ち切る雪です。 もう降らないだろうという意味で「雪の果て」 「別れ雪」ともいいます。
春遅い雪国も別れ雪の時を迎えるのです。

 >芽生え
木や草が芽を出し始める頃が「木の芽時(このめどき)」。
草木が起きだすのを「芽生え(めばえ)」といい、枝の先に冬芽が小さく芽を出す時が「芽ぐむ」 「芽ざす」です。  その芽が大きくなった状態が「芽ばる」。 膨らみが目立つほどの大きさになるのが「芽だつ」です。
こずえ全体から息吹を感じられる様子が「芽吹く」。  そして堂々と「萌える」のです。
萌える時分の雨や風が「木の芽雨」 「木の芽風」です。
小さな「ほころび」から、見事に春爛漫となる「咲く」まで、芽はさまざまに表情を変えながら楽しませてくれるのです。

書き終わった後、また 雪がちらちらしています。
by slowlifek | 2010-02-13 13:01 | 気ままな日記
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