午前3時前。
ラジオがふたご座流星群の話をしています。
とっても寒いけど、外へ出ないで見られるものなら、、、と、
カーテンを開けますと、きりりと張り詰めた空気が流れ込みます。
ヒーターをつけてフリースの上着、その上から毛布をかぶり、
妙ちくりんな恰好をして空を見上げていました。
熱々のミルクを飲みながら、
5分も経たずに光の線が一本真上に流れました。
もっと見ていたのですが寒さには勝てません。
一本でいい、この一本の光の線が
胸の内の靄を晴らしてくれることを期待して。
一瞬の出来事は
願い事をする暇もなく、
ましてやカメラを向けることなど、とんでもない話です。
子どもの頃、田舎の窓や暗い夜道を歩きながら見て以来、
何十年ぶりのことだったでしょうか。
暮れといっても何をする気にもならなく、
せっかくのお日和を、ただぼんやりとしている。
少し歩いて来ようと相変わらず海へ出る。
白波一つも立たない穏やかな海。
富士山もくっきりと見える。
日に輝やく風紋に息を飲む。
あれはハトかしら、遠過ぎてはっきりしない。
パソコンに取り込んでみると、まあ珍しいこと、白いカモメだった。
夜、退屈凌ぎにメモ用カレンダーを作る。
100円ショップでいいものが安く買えるのに、
折り込み広告の裏面を使ってのけちけちカレンダー。
友人たちに笑われても、自分用で使いやすいので止められない。
無意味な一日が過ぎた。