人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クジラベーコン

近くに住みながら、なかなか会う機会がない友人から

「偶には家でお昼を食べませんか」とお誘いがありました。

即オーケー。

風もなく暖かい日。
クジラベーコン_e0143690_19485773.jpg


お昼まで、お腹を空かせるために歩いた海岸では

子どもたちが竹に括り付けた針金に団子を通して焼いていました。

その嬉々とした子供の顔は断られました。
クジラベーコン_e0143690_19491746.jpg


信州松本地方には、所謂どんど焼きの「三九郎」という行事があります。

田んぼの真ん中で積み重ねた稲束に火をつけ、

繭型団子を焼きながら三九郎を歌います。

こんな歌だったと思います。

[さーんくーろー さんくーろー 
じじさとばばさとまごつれてー さーんくーろにきておくれー]


疎開先で非農家の子どもは繭団子を農家から分けてもらうのですが

嬉しかった記憶があります。

↓はネットから拝借しましたが、まさに北アルプスを背景にしたこの風景でした。
クジラベーコン_e0143690_19492857.jpg


雪と風に荒れた海辺の道には、砂山が通せんぼをしています。
クジラベーコン_e0143690_19513996.jpg




友人の家で何十年ぶりでしょうか、クジラベーコンが出ました。
クジラベーコン_e0143690_19523980.jpg

偶に見かけることがあっても、買う気はなく素通りしていましたが

聞くところによると、高級松阪牛より高い値段とか。

嫌でも食糧難時代を思い出させて、一瞬ひきましたが

栄養的にはこれに優る食肉は少ないようで

戦時から戦後の貴重な食料であったと思います。

鯨肉を食する歴史は奈良時代に遡るらしいですね。

現在では調査捕鯨で採れたクジラだけが出回っているようです。

小学校時代、虚弱体質の私はクジラの肝油を強制的に飲まされた嫌な思い出もあります。


「お正月の残り物よ」と手早く用意してくれたお家ランチは美味しく

お互いに一人の生活を謳歌し、泣き、笑い、

時間が過ぎることを忘れていました。
クジラベーコン_e0143690_2093255.jpg



その日の夕日が写真でもまぶしく、ブラインド加工してみました。
クジラベーコン_e0143690_20112320.jpg

by slowlifek | 2013-01-22 20:14 | 友人
<< 電卓と算盤 大船フラワーセンター >>