丹阿弥丹波子(たんあみ にわこ)さんの銅版画を横浜で見たのは
何年前のことでしょう。
その時、お姉さんの丹阿弥谷津子さんが来合せて、
私はサインを欲しいのに
やせ我慢で素知らぬ振りをして通り過ぎたのでした。
今回茅ヶ崎美術館で妹さんの丹阿弥丹波子展覧会が開かれたことで
散歩がてらの鑑賞をしてきました。
芸術を理解できない人間でも本物を目の当たりにすると
自然緊張感が溢れ出るのは
やはり素晴らしいからなのでしょう。
暗い作品をじっと見つめるのは目が疲れます。
美術館へのプロムナードともいえる小道は若緑とツツジのピンクに彩られ
八木重吉さんはツツジに囲まれて
”八木さん、ぼつぼつ虫の声が聞こえてきますか。”
八木重吉碑の辺りで一人虫探しをしている女の子が
”あっ、見つけた~”